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教育の見える化

見える化イメージ画像

平成最後の年,教育現場では様々な事件がありました。
特にスポーツ界では
3月 日本レスリング協会のパワハラ問題
5月 日本大学アメフト部の反則タックル問題
7月 日本ボクシング連盟会長によるパワハラ問題
9月 日本体操協会のパワハラ問題
と,いずれも権力の集中化閉鎖された空間で起きた出来事でした。これらは,第三者提供による『映像』の力によって事実が明らかにされていきました。
さらには,毎月のようにおこる教師によるわいせつ行為や,暴力行為,塾講師の中からも生徒をいすに縛り付け指導したり,生徒の耳を舐めて逮捕される者まで出る始末。
2月には,いじめを受けていた小2男児を,注意することが面倒になったと担任が,いじめを放置するという最悪な事件も発覚しました。
これでは,安心して子どもを任せられるはずがありません。
そこで私は提案します。『教育は,いつでも,どこでも確認できる環境にするべきだ』と。
当塾では,保護者の方に『見せる』教育,『確認できる』教育で安心を提供します。
それが,当塾の たしかめ~るシステム なのです。

2018年10月25日,文部科学省は問題行動の結果を公表しました。

それによると,2017年度に全国の学校が把握したいじめの件数は41万4378件(前年比28%増,過去最多)
いじめ防止対策推進法が定めた「重大事態」は474件で78件増(前年比20%増)。骨折など心身への大きな被害が191件,年間30日以上の不登校も332件あり,両方に該当するケースもあった。児童生徒の自殺は250人で,うち10人がいじめにあっていたとあります。

福井県内でも前年度から214件増の1247件(前年比20%増)。ただ,いじめの解消率は,全国平均を2.7ポイントも下回っています。県教委は「安易に解消したと見なさず,寄り添って支援し見守っていく」としていますが,長期化して,深刻な事態に至らないことを祈るばかりです。

また,全国調査を内容別で見ると,ネットやSNS(会員制交流サイト)を介した誹謗(ひぼう)中傷は,1853件増の1万2632件で過去最多となっています。
ネットいじめは深刻です。これまでにも,取り返しのつかない事態にまで発展したあとでログにより発覚するものの,学校側や教育委員会側が,それをいじめと認めない事件もありました。「既読」がつかない,それだけでも心を痛める子もいるのに,辛い話です。

私は,生徒の表情や小さなケガ,他の友だちとの間にあるおどおど感,そうしたものを当塾でも見逃さずに拾えるよう努めていきたいと思っています。
当塾では,保護者の方に教室内に設置したWEBカメラの閲覧用パスワードをお渡ししています。
これにより,教室開放時間内であれば,いつでも,どこからでも保護者の方が授業参観することが可能です。
ですから,授業前後の教室内の雰囲気,友だちとのつながり,授業中の態度,私が見落としたお子さんの表情など,積極的に保護者の方にWEB参観していただき,いじめの兆候の早期発見に繋げていきたいと考えます。
1人より2人,2人より3人,多くの目で見守ることで,お子さんが安心し,かつ緊張感を持って勉学に励むことができる,それが「見える化」のいいところなのです。

のりティー

2018年10月25日,文部科学省は不登校調査の結果も公表しました。

それによると,さまざまな理由で不登校となった小中学生は1万348人増の14万4031人。福井県内は高校を含め,155人増の1115人で6年ぶりに千人を超えてしまいました。その内訳を見ると,小学校177人(39人増,前年比28%増),中学校581人(45人増,前年比8%増),高校357人(71人増,前年比25%増)となっています。

2011年,ゆとりでも詰め込みでもなく,知識・道徳・体力のバランスとれた力である『生きる力の育成の実現』を目的とする『学習指導要領』で学習するようになりました。『脱ゆとり教育』とも言われていますが,そちらの呼称の方がご存知の方も多いことでしょう。この学習指導要領下での学習が始まって7年。上述の高校生は,小学校4~6年で教科書が切り替わる「狭間の学年」,中学生は,苦手な単元,教科が増えだす小学5,6年生以降の全てを新教科書で学習した学年,小学生は全て新教科書で学習している学年です。
2015年以降,不登校者数が激増している状況も併せて考えると,高校生の不登校の増加は,小学校時代を「ゆとり」で過ごしてきた子どもたちが,急に勉強量を増やされ,対応しきれなくなった証なのではないかと考えられます。小学生の不登校の増加も,1年生から覚える内容,理解しなければならない内容が増えたことで,吸収しきれなくなった子どもたちの悲鳴のように思えてなりません。

「いじめ」の増加が不登校者の増加をもたらしたことも一因なのは間違いないのですが,「学力」と「いじめ」の相関関係は強いのではないかと考えています。
勉強が分からない,ついていけない子にとって,『1日学校にいること』,『授業の間,椅子に座っていること』は拷問以外の何物でもありません。
そこにストレスを感じないはずはなく,そうした子の中で腕っぷしの強い人,あるいは勉強以外の何かに秀でクラスの中で尊敬を勝ち得ている子が,勉強できる子に嫌味を言うようになり,それがクラスに伝播した・・・。あるいは,自分より更に学力の低い子を馬鹿にする,虐げることで,自分の立場を守ろうとした・・・。
それらは,完全に『いじめ』の始まりといえるでしょう。『いじめる子』と『いじめられる子』が反転してしまうケースもこうした立ち位置の変化から始まるように思います。

つまり,皆『教育の被害者』なのです。
だからといって,『いじめ』は許される行為ではありませんし,当塾での『いじめ』は許しません。
私が言いたいのは,勉強が苦痛となる前に,『勉強しよう』ということなのです。
家庭で生じた「分からない」を気軽に質問できる環境,簡単にメールで保護者からの相談も受け付けられる環境を整えました。
「見える化」を増やすことで,いじめの原因も減らしていければ嬉しい限りです。
そして,今学校に行くことができなくなったけど,勉強はしたいと考えているあなた!
中卒検定,高卒検定という存在もあるのです。
時間をかけてゆっくり進むのもいいじゃぁないですか。

のりティー

2018年から,更に学習内容が増え,学習単元が前倒しされるようになりました。
2020年には次の『学習指導要領』が,皆さんの大事なお子さんを待ち構えているのです。
次の『教育の被害者』は自分の子どもかもしれない。
そうした危機感を持って教育に臨まねばならない時代になっているのです。

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